「相手をほめることは大切だ」
ビジネス書でもコミュニケーションの本でも、必ずと言っていいほどそう書かれています。
勇気を出して「〇〇さん、すごいですね!」とほめたのに、相手の反応がイマイチ、気まずい空気……
なんて経験はありませんか?

あります
「せっかくほめたのに、なんか余計なことを言っちゃったかな」
と、後から一人で反省会をしてしまう方もいるでしょう。
実は、相手が喜んでくれないのは、ほんの少し、お互いの「ポイント」がズレているだけやねん。
この記事では、ついやってしまいがちな「ほめ方のズレ」の正体と、無理しなくても相手にしっかり気持ちが伝わる「万能の一言」をお伝えします。
これを読めば、「上手にやらなきゃ」というプレッシャーからスッと解放されますよ。

無理せずほめ上手な人になるで
勇気を出してほめたのにうまくいかない

「人をほめる」というのは、実は私たちが思っている以上に難しい。
先日、私の生徒さんと一緒に「ギャップ法(マイナスを伝えてからプラスを伝えること)で、ほめ言葉を強調するテクニック」の練習をしていた時です。
その生徒さんは、同僚のAさんに向けてこんなほめ言葉を考えてくれました。
「Aさんと仕事するといつも残業になります。でも、いつもシンクはほんとキレイに洗いますね」
これを聞いた私は、思わずこうツッコミを入れてしまいました。
「いやいや、マイナス(残業)のダメージがデカすぎて、プラス(シンク)が全く追いついてないですよ!(笑)」

確かに、仕事遅いっていや
少し極端な例ですが、これこそが「ほめたのに気まずくなる」という悲劇の正体です。
「ほめなきゃ」と意識しすぎるあまり、無理にテクニックを使おうとしたり、的外れな部分を評価してしまったりして、結果的に相手をモヤッとさせてしまいます。
あなたが「失敗した」と反省するのは、あなたが相手の表情や空気をしっかり観察できている「優しい人」だから。
今、上手くほめられなくても、自分を責めるのはやめてくださいね。

相手をほめるのはなかなかできないよ
「ズレ」を引き起こす原因

なぜ自分が「ここだ」と思ってほめたポイントと、相手が喜ぶポイントがズレてしまうのか?
あなたにコミュニケーション力がないからではありません。
ズバリ、「相手との会話の量(接触回数)」が足りていないからです。
- 相手が普段どんな価値観で仕事をしているのか、
- 何に一番こだわっているのか
「相手の背景」を知るためのコミュニケーションが不足していると、私たちはどうしても「自分の主観」だけで相手を評価します。
例えば、相手は「スピードよりも丁寧さ」を大切にして仕事をしているのに、あなたが「仕事が早いですね!」とほめたらどうなるでしょう。

喜ばないでしょう
相手は「雑にやっていると思われたのかな?」と逆にモヤモヤする可能性は高い。
先ほどの私の生徒さんの「シンクは綺麗だけど残業ばかり」と同じ。
相手の本当の状況や悩みを知らないまま、パッと目についた部分だけを無理にほめようとするから、大きなズレが生まれてしまうのです。
これって、相手の体の状態を知らないまま、一生懸命マッサージをするようなもの。
「ここが凝っているはず」と自分の主観だけで揉んでしまい、相手に
「そこじゃないんだけどな…でもせっかく揉んでくれてるし言いづらいな」
と気まずい思いをさせてしまう。
あなたがほめても相手の反応が悪いのは、決してあなたの言い方が下手ではなく、「よかれと思って」のすれ違いが起きていただけです。

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迷ったらこれ一択。「ズレ」をなくす万能の一言

相手が求めているツボがわからない。
無理にほめ言葉を探さなくても、相手にしっかり喜んでもらえる「万能の一言」があります。
それは、何だと思いますか?

そんな言葉あるの?
それは、「ありがとう」という感謝の言葉。
実は「ほめる」というのは、「すごいですね」「上手ですね」と、相手の行動を上から評価する行為です。
両親から子供に「英語のテストで80点か。すごいな」というのと同じ。
評価だからこそ、相手の求めているものとズレた時に気まずさが生まれます。
一方で「ありがとう」は、あなたがどう感じたかという「自分の気持ち」を伝える言葉です。
そこに正解や不正解はないねん。
明日から職場で「何かほめなきゃ」と焦った時は、少しだけ言葉を変換して「ありがとう」を伝えてみてください。
- 「仕事が早いですね」
→ 「早く仕上げてくれて、ありがとうございます。すごく助かりました!」 - 「いつも資料を綺麗にしてすごいですね」
→ 「いつも資料を綺麗にしてくれて、ありがとうございます。おかげで見やすいです!」
いかがでしょうか?
「助かりました」「嬉しいです」という感謝の気持ちを伝えるだけで、相手は「自分のやったことが役に立ったんだ」と十分に喜んでくれます。
相手のツボがわからない時は、無理しなくて大丈夫。
「ありがとう」という万能の一言だけを伝えて、相手も自分もラクにコミュニケーションをしませんか?

ありがとうやったらできそうやろ
まとめ:小さな声の「ありがとう」から始めよう

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
ほめるのが苦手になっていたあなたが、明日から少しでもラクになるように最後にポイントを振り返りましょう。
- 気まずさの原因は「よかれと思って」のすれ違い
- 無理に評価(ほめる)するより、感謝(ありがとう)を伝える
- 「ありがとう」は相手とズレない万能の一言
とはいえ、真面目な方は、
「どのタイミングで言えばいいんだろう…」
色々考えてしまい、結局言えずに終わってしまうかもしれん。
でも、大丈夫です。
完璧なタイミングなんて気にしなくていいよ。
頭の中で「どう言おうかな」と考えすぎてしまう前に、パッと言葉に出してしまいましょう。
自信がなければ、小さな声でも、ボソッとつぶやくような形でも全く問題ありません。
最初はドキドキすると思う。
「ありがとう」を口に出していくうちに、少しずつ慣れて自然とほめ上手になっていきますよ。

心の中でも最初はオッケー
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それでは、また。
バイバイ。

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