会社や学校の人と話す中で、
「それほど親しくない人と、どういう会話したらいいのだろう」
「話が続かないから沈黙が多い」
そうした悩みを持った方をよく見ます。
私も悩んでいます。
楽しく雑談するにはどうすればいいのか。
今回の記事は、書籍「雑談の一流、二流、三流」から、一流が実践する雑談を盛り上げる6つの方法を紹介します。
- 「会えてうれしい!」を顔で表現する。
- 質問のパターンをいくつも持っておく。
- 同じ体験をしたかのように話しを聞く。
- 相手が話すタイミングを適度に与える。
- 手を使って安心・安全な空間を作り出す。
- 予想を裏切ることで印象を残す。
今回の記事は、この書籍で紹介している全44の方法の中から重要なものを厳選して解説します。
雑談が上手になるための一番確実な方法は、一流と同じように考えて、同じように行動することです。
二流の考え方や、三流の行動をしている限り、楽しい雑談ができる可能性はかなり低いでしょう。
今回の記事を読み、ぜひ一流の方法を学び取ってください。
自分は何流の行動をしているのか確認しながら読んで。
雑談を楽しくする方法 6選
雑談を楽しくする方法は以下の6つです。
- 「会えてうれしい!」を顔で表現する。
- 質問のパターンをいくつも持っておく。
- 同じ体験をしたかのように話しを聞く。
- 相手が話すタイミングを適度に与える。
- 手を使って安心・安全な空間を作り出す。
- 予想を裏切ることで印象を残す。
一つずつ説明していくで!
方法①:「会えてうれしい!」を顔で表現する。
一流、二流、三流で雑談を始める前の準備で以下の違いがあります。
三流は、何も準備せず、
二流は、雑談ネタを準備し、
一流は、相手が心地よく話せるような「表情」を準備する。
「雑談の一流、二流、三流」P38~41
飲食店で1人の店員さんばかり話しかけられている状況を見たことないですか。
言葉遣い、接客は周りと変わらないが、なぜその差が生まれたのでしょう。
人気の店員さんと他の人との違いは、表情。
人は言葉の内容より、表情や言い方を重要視します。
同じ「ありがとう」でも、無表情の人と笑顔の人では、相手への伝わり方は異なります。
人と会話する時には、表情に意識を研ぎ澄まし、
「あなたに会えてうれしい!」
という気持ちを表情だけで現わせるようにしましょう。
気持ちいい表情をすると、相手は「楽しい」と感じてよく話してくれます。
自分の表情を意識しよう。
方法②:質問のパターンをいくつも持っておく。
一流、二流、三流で質問方法で以下の違いがあります。
三流は、うまく質問ができず、
二流は、ひたすら質問し続け、
一流は、相手が話したくなるように質問をする。
「雑談の一流、二流、三流」P60~63
雑談には質問が欠かせません。
質問することで会話のラリーが始まるからです。
質問が大事と言っても、以下のことはしないでください。
自分:Aさんは、どこに住んでいるのですか?
相手:奈良です。
自分:休みの日とか何していますか?
相手:野球です。
自分:好きな食べ物とかありますか?
質問攻めされてしんどい。
どういう質問をしたらいいのか。
書籍では以下の3種類を紹介しています。
- 会話を「深める」質問
- 会話を「広げる」質問
- 会話を「進める」質問
質問①:会話を深める質問「なぜ?」
会話を深める質問とは、「なぜ?」「どうして?」という質問です。
使い方としては、
A「最近、ジムに行き始めたんだ。」
B「どうりで最近体が大きくなったと思った。どうして?」
A「ちょっと本気でモテようと思って」
「どうして?」という質問で「ジムに行き始めた」理由や要因を聞きます。
相手(性格・考え方)のことをより知りたいとき、「どうして?」を使ってください。
質問②:会話を広げる質問「他には?」
会話を広げる質問とは、「他には?」という質問です。
使い方としては、
会話を広げる質問の使用例
A「最近、ジムに行き始めたんだ。」
B「どうりで最近体が大きくなったと思った。他にもやっているの?」
A「食生活も変えて、チキンをよく食べるようにしている」
「他にも(体を大きくするために)やっているの?」という質問で話題を拡げています。
元々の話がひと段落したとき、「他には?」を使ってください。
質問③:会話を進める質問「それで?」
会話を進める質問とは、「それで?」「それから?」という質問です。
使い方としては、
会話を進める質問の使用例
A「最近、ジムに行き始めたんだ。」
B「どうりで最近体が大きくなったと思った。それでジムでは何をしているの?」
A「ラットプルダウンで背筋をよく鍛えている」
「それで」という質問で話を進めていきます。
話がなかなか結論に行かない時、「それで?」を使ってください。
相手に気持ちよく話してもらうためにこれら3つの質問を使っていきましょう。
相手の様子を見て、どの質問するか考えて。
方法③:同じ体験をしたかのように話しを聞く。
一流、二流、三流で話の聞き方に以下の違いがあります。
三流は、話しをきちんと聞かず、
二流は、耳で聞き、
一流は、映像化して聞く。
「雑談の一流、二流、三流」P82~85
友人と話していて、自分が観た映画を観た友人と観ていない友人ではどちらが盛り上がりますか?
当然、同じ映画観た友人だよね。
それはその友人が「同じ映像」を見ているからです。
同じ映像を見て会話すると盛り上がます。
しかし、いつも相手と同じ映像を見ることはできません。
相手だけが経験したことを聞くことがほとんど。
では、どうすればいいのか。
「同じ映像を見ているかのごとく話を聞く」
え、よくわからない。
具体的な方法としては、以下の通りです。
例)友人からハワイのビーチで泳いだ話しを聞くとき
・海や砂浜の色、広さ、どの程度の人がいたのかイメージする
・映像が見えない時は、具体的に質問する。
「ハワイの海の色って何色?」「砂ってどんな感じ?」等
想像力を駆使して、相手の話を映像化して聞いてみてください。
相手の話を聞くのが楽しくなるよ。
方法④:相手が話すタイミングを適度に与える。
一流、二流、三流で自分の話をする時に以下の違いがあります。
三流は、ベラベラ一人で話し、
二流は、数分で相手に渡し、
一流は、15秒~30秒で話す。
「雑談の一流、二流、三流」P108~111
皆さんは話の長い人は好きですか?
ダラダラ自分の話ばかりする人は好かれません。
雑談では15~30秒くらいで会話を回すのがベストです。
理由としては、興味ないことに関して、30秒を超えると集中力が落ちるからです。
テレビ番組の司会者は、少し自分の話をして、相手に会話を渡します。
明石家さんまさんクラスになると、
- 自分でボケて、ひな壇の人に話を振ってボケさせる。
- 自分に話を戻して新たな展開を作り、ひな壇に振ってボケさせる。
30秒に1回くらいで話す人を変えます。
踊るさんま御殿を見ればよくわかるよ。
30秒の会話を具体的に示すと、以下の文字数です。
昨日、絶対観に行こうと思っていた映画を観に行ったんだ。
去年から公開するのをすごく待っていたんだけど、待った甲斐があってほんとおもしろかったー。
会場の人ほとんどが終わったあと満足気な表情で帰っていたくらいだから。
〇〇はもう観た?
30秒話して相手に渡すことで、会話にテンポが生まれ、楽に会話を盛り上げることができます。
自分の話はほどほどにしよう。
方法⑤:手を使って安心・安全な空間を作り出す。
一流、二流、三流で話し方に以下の違いがあります。
三流は、無動作で話し、
二流は、大げさな動きをし、
一流は、手の動きで相手の心を開く。
「雑談の一流、二流、三流」P150~153
人との会話において90%は非言語的なコミュニケーションであることが研究でわかっています。
言葉だけで自分の話や気持ちをすべて理解してもらうのは難しいです。
つまり、ボディーランゲージを使うことは重要になります。
ただし、大げさにボディランゲージで表現すると、相手は会話に集中できません。
じゃあ、どうしたらいいの・・
自然なボディランゲージは、手で表現します。
手には人間の真相心理を表しています。
例えば、
- 腕を組む → 相手の意見に賛同していない、納得がいかない
- 顎を触る → 意見したい、自慢話をしたい
を証明することと言われています。
これから、人と雑談する際には手をオープンに広げてください。
手のひらを見せることで、
「安心してお話ししていいですよ」「私はあなたを責めるつもりはありません」
これらが相手に伝わり、話しやすい空間を作ることができます。
一流のスピーカーは聴衆に向けて、手を広げて話しているよ。
方法⑥:予想を裏切ることで印象を残す。
一流、二流、三流で印象を残し方に以下の違いがあります。
三流は、過度にアピールし、
二流は、控えめにアピールし、
一流は、ギャップを見せる。
「雑談の一流、二流、三流」P150~153
ギャップのある人はモテると聞きませんか。
人の印象はプラスとマイナスの変化量が大きいほど、人の心に大きく影響を与えるからです。
例えば、同じ戦隊もののAとBの映画があった場合、Bの映画の方が面白いと感じるでしょう。
・Aの映画
最初から最後まで敵と戦っても、余裕で勝ち続ける物語
・Bの映画
途中全く敵わない敵が出てくるが、傷だらけになりながらも最後に勝つ物語
映画のストーリーは、大抵「失敗から成功へ」という変化で構成されています。
人は変化に反応しますし、ずっと同じ印象だとつまらない感じる。
何回も話さないと覚えてもらえない人は、ギャップを作りましょう。
ギャップって作れるの?
書籍で紹介されているギャップの作り方は、以下の通りです。
・普段自分はどう見られているのか知る。
・そこにギャップを作るとしたらどんなことをすればいいか考える。
例)いつもニコニコしている人 → 真剣な表情で語る。
例)賢い印象の人 → くだらない話をする。
一流と言われている人ほど、いかにギャップを作って相手に印象を残すのか研究しています。
自分自身の分析を一度行ってみましょう。
自分と他人の印象が一致しているのか確認してね。
まとめ:一流の方法から学び、雑談を盛り上げよう
今回の記事では、書籍「雑談の一流、二流、三流」から、一流が実践する雑談を楽しくする6つの方法を紹介しました。
- 「会えてうれしい!」を顔で表現する。
- 質問のパターンをいくつも持っておく。
- 同じ体験をしたかのように話しを聞く。
- 相手が話すタイミングを適度に与える。
- 手を使って安心・安全な空間を作り出す。
- 予想を裏切ることで印象を残す。
1.「会えてうれしい!」を顔で表現する
三流は、何も準備せず、
二流は、雑談ネタを準備し、
一流は、相手が心地よく話せるような「表情」を準備する。
2.質問のパターンをいくつも持っておく
三流は、うまく質問ができず、
二流は、ひたすら質問し続け、
一流は、相手が話したくなるように質問をする。
3.同じ体験したかのように話しを聞く
三流は、話しをきちんと聞かず、
二流は、耳で聞き、
一流は、映像化して聞く。
4.相手が話すタイミングを適度に与える
三流は、ベラベラ一人で話し、
二流は、数分で相手に渡し、
一流は、15秒~30秒で話す。
5.手を使って安心・安全な空間を作り出す
三流は、無動作で話し、
二流は、大げさな動きをし、
一流は、手の動きで相手の心を開く。
6.予想を裏切ることで印象を残す
三流は、過度にアピールし、
二流は、控えめにアピールし、
一流は、ギャップを見せる。
今回の記事で紹介したような内容を含め、書籍「雑談の一流、二流、三流」では、一流のたくさんの方法を学べることができます。
ぜひ、本書を手に取ってみてください。
動画で学びたい人は、こちらのサイトで12分で観れます。
サッカー、野球、ラグビー、ボクシングといったスポーツの世界に上達の方法があるように、雑談にも上達の方法があります。
明確なやるべきアクションがあるということです。
今回の記事から、何か1つでも現実的なアクションに繋げていきましょう。
それでは、また。
バイバイ。
▼「会話を盛り上げる方法についてもっと知りたい!」という人に読んで欲しい記事はこちら!
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