会社で頑張って専門スキルを磨いても、
- なかなか評価に繋がらない
- 営業成績が上がらない
思っていた結果が得られてない人はいませんか?
実は、評価や成績アップの鍵は、スキルや知識だけではありません。
じゃあ、どうしたらいいの?
「説得力のある話し方」こそが、重要な要素なのです。
「この人になら任せられる」「一緒に仕事をしたい」と思わせる話し方ができれば、プレゼンや交渉は成功しやすくなります。
今回は、書籍「世界最高の話し方」より以下の2点について解説します。
本書で、日本の大企業のトップにのぼりつめる人でも、
「人前で話すことが苦手」「もっとうまくなりたい」
と思っている人が大勢いて、そんな方もちょっとしたノウハウと練習で激変したと書かれています。
つまり、話し方は「才能」ではなく、トレーニングすることで「上達」できます。
今回の記事より、自分の話し方を変えて評価を上げましょう。
一つずつ自分のモノにしてや!
ムックン@お笑い講師
人と話す上で意識すること
会話する上で意識してほしいことは以下の通りです。
- 相手をどんな気持ちにさせるか
- プライドを捨てる
- 自信があると思い込む
会話中、自分はどういうことを考えているか確認しながら読んでください。
何も考えず話しているはあかんで。
相手をどんな気持ちにさせるか
アメリカの女性運動家マヤ・アンジェロウさんの以下の言葉が紹介されていました。
あなたの言ったことや行ったことなど誰も覚えていません。
でも、あなたと接したとき、どんな気持ちになったかは、たいてい覚えているものです。
書籍「世界最高の話し方」P.42
第一印象が今後の自分の印象を決定します。
最初の打合せ等で「話しにくい人」という印象が残ると変えるのは難しいです。
相手が「話がわかりやすい」「感じがいい」と思える会話をしてください。
なにをしたらいいの?
自分の印象を良くするために、以下の方法を実践してください。
- 相手が話しやすい話題を提供する
- 耳を傾ける
相手が聞きたい情報を提供する
興味のない話をされると、「もう聞きたくない」と感じますよね。
人は、「自分が聞きたい情報だけ」を受け入れる傾向があります。
自分が伝えたいことを話す前に、まずは相手が聞きたい情報を提供してください。
相手が聞きたいこと?
相手が聞きたい情報を知るための方法は以下の通りです。
- 相手を観察する
- 自己開示
- 誰でも興味を持つジャンル(食事、旅行、仕事)の話をする
相手が何を必要としているのか、何を重視しているのかを理解することで、相手の心に響く話をすることができます。
自分が話したい話題ではなく相手を優先して会話をしましょう。
自分が話したいことは後回しにしてや。
耳を傾ける
人は自分の話をするとき、以下のことをするくらい気分がいいという研究結果が発表されています。
- お金を手にする
- 食事を食べる
相手に話をさせて、聞いてあげることで相手を幸せな気分にできます。
人と会話する時には、話すではなく、耳を傾けることを重視しましょう。
とりあえず話を聞いたらいいの?
話を聞く上で、以下のことを意識してください。
- リアクションをとる(相づち、質問)
- 相手のほうに体を向ける
- 話を途中でさえぎらない
話を聞くことで、相手は「これだけ聞いてくれたんだから、自分も聞かなきゃ悪いな」と感じます。
自分より相手の話を優先してください。
会話の7割は相手が話すイメージやで。
プライドを捨てる
トヨタ自動車の元社長豊田章男さんは、人前で緊張しない方法について以下の発言をしました。
唯一のアドバイスは、人前に出ていくと「恥ずかしい」とか、やっぱり人間だから「いいカッコしたい」っていうのが出るんだよ。
それさえ捨てりゃラクだよ。
書籍「世界最高の話し方」P.174
要は、「プライドを捨てる」ということです。
プライドが高いと、周囲に自分の弱さ・失敗を見られることを恐れて、
「笑われたくない」「うまく発言しないとだめだ」
と自分を追い込んで緊張してしまい、うまく会話ができなくなります。
自分がリラックスすれば、相手もリラックスして話します。
集中して話を聞いて貰うためにも、プライドを捨てていきましょう。
自分はプライドが高いな・・
プライドの捨て方は以下の通りです。
- 自分を必要以上に大きく見せない
- 失敗したら自分の非を認める
- 恥をかく経験を増やす
自分がプライドを捨てて素直になると、周りも心を開いて話してくれます。
その結果、周りとの関係性が変わってくるでしょう。
一度自分のことを見つめ直してみてください。
プライドを徐々になくそう。
自信があると思い込む
自信持って話すためのコツについて、書籍で以下の説明しています。
結局、自信などというものは「思い込み」でしかない、だから、「私には自信がある」と自分の脳に思い込ませてしまえばいいという考え方があります。
書籍「世界最高の話し方」P.217
自分は自信があると思うと、自信がみなぎってくるということです。
自信がある状態で話すと自信がない状態で話すでは、同じ内容を話していても、相手の反応が全く異なります。
「自分はできる」と思い込んで話してください。
そんなすぐには無理だよ。
最初は自信を持って話すことが難しいでしょう。
できないことがあっても「また次頑張ろう」と自分に声をかけて、やってみる。
続けることで自分の意識は少しずつ変わっていき、相手に自信をもって話せます。
見本となる人を探して真似するのも効果あるで。
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説得力のある話し方 5つ
説得力が上がる話し方のコツを5つ紹介します。
- アイコンタクト
- 声のメリハリ
- 思いを込めて話す
- 話を短くまとめる
- 細かい数字を使う
自分の声や会話内容等をチェックすることで、話し方は上達していきます。
ぜひ、一つずつ実践してください。
アイコンタクト
会話をする時にいかに相手とアイコンタクトを取るかが重要です。
例えば、後輩に仕事の依頼した際に、目線を合わせず「わかりました」と言われると不安になりませんか。
相手の目を見ないと、自分の気持ちは伝わりません。
会話ではアイコンタクトを効果的に取るようにしましょう。
相手の目をじっと見るの苦手・・
アイコンタクトを自然に行う方法としては、以下の通りです。
■こだわりすぎない
→「どこかのタイミングでしよう」位の感覚。
■ぼんやり相手の顔を見る
→鼻やアゴ等をぼんやりと見る
じっと見続けると、相手も緊張します。
相手が会話を止めたタイミングで視線を下に外してください。
アイコンタクトは、相手への関心や自分の熱意を伝える手段です。
アイコンタクトが苦手という方は仲の良い友人から少しずつ慣れていきましょう。
穏やかな顔で相手を見てや。
声のメリハリ
声にメリハリがあると、相手は、どこが話のポイントなのか分かりやすいです。
■メリハリがない話し方
皆さんに覚えてほしいのは、こちらの3つになります。
■メリハリがある話し方
皆さんに覚えてほしいのは、こちらの”3つ”になります。
同じ話し方が続くと、相手は「どこを一番伝えたいのだろう」となります。
声の高さ・スピードを変えることで、同じ内容でも説得力が上がります。
声のメリハリを使っていきましょう。
どう使い分けるの?
声のメリハリを使う上で意識したいことは、以下の通りです。
- 一番重要な部分は声を大きく、ゆっくり話す
- 一番重要な部分を喋る前、一度少し沈黙を入れる
重要なポイントを際立てることで、相手の頭の中に内容が残ります。
話し方ひとつで説得力が向上するので、声のメリハリを使えるようにしましょう。
お笑い芸人は声のメリハリがとてもうまいで。
思いを込めて話す
書籍で、元英国首相ウィンストン・チャーチルさんの以下の言葉を紹介しています。
誠実でなければ、人を動かすことができない。
人を感動させるには、自分が心の底から感動しなければならない。
自分が涙を流さなければ、人の涙を誘うことはできない。
自分を信じなければ、人を信じさせることはできない。
書籍「世界最高の話し方」P.233
ここで大事なことは「話す内容」より「思い」です。
同じ感謝の言葉を言われても、伝わる人と伝わらない人はいませんか?
自分が思ってもいない言葉を発すると、相手は必ずわかります。
大事なことを伝える時は、まずは思いを込めてください。
どうやってするんだ・・
自分の話を理解してもらいたいのではあれば、どれだけ「理解して!」と思っているか。
自分が何も思っていないと相手も何も思わないと心掛けて話してください。
これは会話だけでなく、手紙でも一緒やで。
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話を短くまとめる
人の集中力がどの程度か知っていますか?
米マイクロソフトの研究チームが、約2000人の脳波を測定した結果、8秒でした。
つまり、人は数秒間、話を聞いてみて、つまらないとそれ以上聞こうとはしません。
相手に自分の話を最後まで聞いてもらうために短くまとめましょう。
急に短くしろと言われても・・
話を短くする方法は以下の通りです。
- 言いたいことを一言でまとめる
- 30秒のストーリーで話す
言いたいことを一言でまとめる
3人の友人から、昨日食べたカレーの感想聞きました。
どの人の説明を聞いて一番食べたいと思いますか?
A:美味しいカレー食べたよ
B:お肉ごろごろのカレー食べたよ
C:しっかり炒めて風味を引き出した香味野菜と、お肉の旨みがあふれる深みのあるカレー食べたよ
Bを選ぶやろう。
Aは素っ気ないし、Cは難しい言葉が使われていて良さが理解できない。
大事なことは、一言聞いて、何が言いたいのかわかることです。
言いたいことを提示して話すと、相手はこれからどんな会話になるか予想でき、集中して話を聞けます。
一言でまとめるクセをつけましょう。
どうやって一言にするの?
一言でまとめるための3つのステップがあります。
■ステップ1:言葉の棚卸しする(言いたいことを全部出す)。
例)「カレー」「辛い」「お肉」「ごろごろ」「コク」「美味しい」
■ステップ2:心が動く言葉をピックアップ
例)「カレー」「お肉」「ごろごろ」
■ステップ3:20文字程度にする(相手がメリットを感じる言葉を足す)
例)お肉ごろごろのカレーが700円
ただ短くすることだけが目的ではありません。
相手がその言葉を聞いて、「もっと聞きたい」と思うかです。
センスがなくても、訓練すれば誰でもひと言で言えるようになるので実践しましょう。
30秒のストーリーで話す
人は、30秒で話が面白いかを判断するとされています。
30秒内に相手に興味を持ってもらう必要があります。
え、難しくない?
短い時間で相手に持たせる有効な方法が「ストーリー」。
人は、退屈なロジックよりも「ストーリー」に共感するからです。
30秒のストーリーを作るために、必要な要素は3つ。
- Before→じつは私、〇〇だったんですよ
- After→××して、こう変わりました
- 気づき(教訓)→□□ということを学びました
3つの要素を使って私の自己紹介すると、以下のようになります。
■Before
実は私、結構な人見知りだったんです。
相手から挨拶されても、顔合わせないし、声も小さい。
でも、小さい頃からお笑いが好きだったから、漫才教室に通いました。
■After
はじめは、人前でネタをする時、緊張で頭が真っ白に何度もなりました。
しかし、回数を重ねていくと、少しずつ人前で喋ることが楽しくなったんですよ。
■気づき
苦手なことも向き合い続けたら、楽しくなる。
行動することが大事だと気づきました。
ポイントはできるだけ詳細は省き、簡潔にすること。
だらだら説明すると、相手は退屈に感じます。
この方法を繰り返し実践して、30秒でストーリーを語れるようにしてください。
何が必要、不要か最初はわからんから実践あるのみ。
▼「もっと自信を持って話せるようになりたい人」に読んでほしい記事はこちら!
細かい数字を使う
細かい数字を使って話すことで、話のリアリティが格段に増し、面白さがぐっと上がります。
例えば、どちらの話が面白いですか?
A:俺、今まで沢山の女性に告白したけど全然成功しない。
B:俺の告白の成功率がついに0.01%に達したわ。銀行の金利並みに低い。
Aの「全然成功しない」と言われても、どれくらい成功しないのかイメージができない。
Bで「0.01%」と聞くと、凄い低いとわかります。
数字を出さないと、言いたいことの半分も理解されないでしょう。
正確な数字を伝えることで、具体的にイメージしやすくなります。
細かい数字を使って、会話をしてください。
広告を見ると必ず数字を使っているよね。
まとめ:話し方を上達させて、印象をどんどん良くしていこう!
今回は、書籍「世界最高の話し方」より以下の2点について解説しました。
印象を変える上で意識すること
①相手をどんな気持ちにさせるか
→相手は何を話したか覚えていないが、どんな気持ちになったか覚えている。
②プライドを捨てる
→プライドを捨てることによって、リラックスして話せる。
③自信があると思い込む
→自信があると思うだけで、自信が出てくる。
印象が良くなる話し方 5つ
①アイコンタクト
→「あなたに興味があります」という意思が伝わる。
②声のメリハリ
→話のポイントが分かりやすくなる。
③思いを込めて話す
→相手の心を動かすことができる。
④話を短くまとめる
→話を最後まで聞いて貰える。
⑤細かい数字を使う
→話のリアリティが格段に増し、面白さが上がる。
できることから始めてや。
話し方は、見た目や会話の内容以上に相手に大きな影響を与えます。
今回紹介した内容を実践していく中で、
「依然とあまり自分の印象が変わらない」「印象よくなっているかな」
等思うことも必ずあります。
今の話し方のままでは、周囲に対するあなたの印象は現状と同じ。
話が上達することで、
- 一度の話で理解してもらえる
- 話をよく聞いてくれる
スムーズなコミュニケーションに繋がります。
「話がわかりやすい!」と言ってもらえるように、コミュニケーション能力を高めていきましょう。
一緒に話し方を上達させていこう!!
それでは、また。
バイバイ。
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